こんにちは、ソムリエのいちごです。
日本ワインに対して、まだまだ偏見や先入観をお持ちの方が多いようです。
しかし、最近では技術の進歩などにより、日本ワインのレベルアップが顕著になり、
外国人を含む多くの人が日本ワインの品質の高さを認識するようになりました。
今回は、日本ワインが初めての方でも安心して楽しめる5つの日本ワインをご紹介します。
それぞれの銘柄の特徴や、どんな料理と相性がいいのか、詳しく解説しています。
この機会に日本ワインを味わってみてはいかがでしょうか。
「日本ワイン」とは、国産ぶどうのみを原料とし、日本で製造されたワインのこと。一方で、「国内製造ワイン」はぶどう以外の果実を用いたいわゆるフルーツワインや、海外から輸入した濃縮ぶどう果汁などを使用し、国内で製造されたワインを指します。このように表示基準によって明確にルール化されたことで、国内で流通するワインは(1)日本ワイン(2)国内製造ワイン(3)輸入ワイン の3つに区分されました。
農林水産省ホームページ
社会人7年目のときに「田崎真也ワインサロン」でソムリエ対策講座を受講。
2002年 ソムリエ資格取得
2005年 シニアソムリエ資格取得
現在アカデミー・デュ・ヴァンの受講生。知識をブラッシュアップしつつ、ワインを学びたい人向けにこのサイトを運営。
日本ワインの歴史
日本でワイン造りがはじまったのは明治時代終わり頃からです。
ソムリエ試験の勉強をしていると、大正末期から昭和のはじめにかけ川上善兵衛という人がでてきますが、この人は勝海舟の勧めでぶどう栽培とワインの醸造に携わるようになりました。
そしてぶどうの品種改良に熱心に取り組んだ人で「日本ワインの父」とも呼ばれています。現在も続く岩の原葡萄園の創業者です。
1980年になると大手ワイナリー主導のもと、欧米のワインに負けないワイン造りが本格化し、日本ワインが国際ワインコンテストで高い評価を得るようになりました。
現在、日本は世界的なワイン生産国とは言い難いものの、国内で生産された高品質のワインが数多く存在し、世界中から注目されています。
日本ワインの主な生産地域
日本ワインの代表的な生産地域は山梨県、長野県、北海道です。
山梨県
日本で最も有名なワイン産地であり、日本のワインの歴史を築いた地として知られています。
特に、勝沼地区は山梨県内で最も有名で、シャトー・メルシャンやグレイスワインなどの有名なワイナリーがあります。
山梨県のワイナリーの数は日本でトップで77のワイナリーがあります。
長野県
山々に囲まれた長野県は、冷涼な気候でぶどうの栽培に適しています。
主要品種はメルローとシャルドネで生産量は全国トップです。
良質なぶどうが育つ土地「信州ワインバレー」には安曇野ワイナリー、信濃ワインなどのワイナリーがあります。
北海道
北海道でぶどうの栽培が本格的に始まったのは1980年代です。
北海道は梅雨も台風もないため、降雨量が少なくワイン用ぶどうの生産に向いています。
寒い地域のためドイツ系ぶどう品種であるケルナー、ミュラー・トゥルガウ、バッカスなどのぶどうが栽培されています。
北海道ワインをはじめ、約20のワイナリーがあります。
日本ワインのぶどう品種
マスカットベリーA
マスカットベリーAは川上善兵衛が開発したぶどう品種の一つです。
甲州
わたしは個人的に日本ワインの品質をぐっとあげたのはこの甲州のおかげだと思っています。
フランスに本部があるO.I.V.(国際ぶどう•ぶどう酒機構)にマスカットベリーAと甲州はワイン用ぶどうの認定を受けています。
山幸(やまさち)
山幸(やまさち)はヤマブドウと清見の交配品種で北海道池田町のぶどう・ぶどう酒研究所が開発しました。
2020年山幸はO.I.V.によって日本で3番目に認定を受けた黒ぶどう品種です。
ナイアガラ
ナイアガラは北海道でもっとも醸造量が多い品種です。
ナイアガラで造られたワインはマスカットのとても良い香りがして
ワインを始めたばかりの人でも飲みやすいおすすめのワインです。
あれ?なんかラベル変わったかな。私がおたるワインに出会ったのは20年くらい前だからな〜
いちおしワイン
わたしの推しワインはソラリスです。
「これ本当に日本のワイン?」と思うくらい複雑味があって美味しいんですよね。
まあお値段もそれなりにしますが。
進化している日本ワイン
わたしがソムリエ試験を受けた2002年ごろはまだ日本ワインはワイナリーも少なく
ヨーロッパに比べると美味しいと言えるワインがあまりなかったように思います。
でも今は造り手さんの努力で日本のワインはフランスやイタリアに引けを取らないくらいの品質になっていると思います。
レストランでも日本ワインを提供しているお店も増えているので
見かけたらぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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