【ワイングラス 選び方】適当に選んではダメな理由とおすすめグラスメーカー3選

こんにちは、ソムリエのいちごです。

ワインを飲む時にどんなグラスで飲んでいますか?

  • なんでもいいから家にあるワイングラス
  • 赤ワインはとにかく大きいワイングラス
  • 特に気にせずマグカップなどでガブガブ

ひとりで家飲みをする、仲間とパーティーをする、バーベキューで外で飲むなど

シチュエーションによっても違うと思います。

いちご

もし適当にグラスを選んでいるなら、あ〜もったいない!!

ワインをより美味しく飲むためには、ほんの少し知っておきたいポイントがあります。

それは選ぶワイングラスによってワインの香りや味が全然違ってくるからです。

ワインが好きな方なら

「シャンパンや白ワインは冷やして、赤は室温くらいの温度でしょ?」

と基本をご存知の方も多いと思います。もちろんそれも正解です!

でももうちょっと細かく気にしてみると、もっと美味しく飲めます。

この記事では

  • ワイングラスの役割
  • グラスごとの違い
  • ソムリエのわたしがおすすめするワイングラスメーカー3選

についてご紹介します。

私が通っているワインスクール「アカデミーデュヴァン」に大手ワインメーカー「リーデル社」の方が来てくださり

グラスについてわかりやすく講義してくださいました。

その時に学んだことをおり混ぜて記事にしました。

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ワインを美味しく飲むためのグラスの役割

普段ワインを飲むときは意外と気にしたことがないワイングラスの役割。

ワイングラスがあのような形をしているのは理由があります。

一つずつ解説します。

無色透明

ワインは色を見て、目で楽しむものでもあります。

なので、基本は無色透明のワイングラスが好ましいです。

無色透明であることにより、ワインの微妙な色の違いもよくわかります。

チューリップ型である

例えばビールを飲む時は泡があった方が美味しそうに見えるので、

口が広いグラスで注ぎたてのビールをガブガブ飲みたいですよね。

ワインは色(外観)を見たあとに次に香りをかいで、どんな香りがするかを考えるのが楽しいので、

口がすぼんでいて香りを集めやすいチューリップ型のワイングラスが良いとされています。

ボウル部分に膨らみがある

ワイングラスのボウルと呼ぶ部分にワインを注ぐと、液体とそれ以外は香りが広がっていく部分に分かれます。

入れる量はグラスの一番膨らんでいる部分(真ん中あたり)より少ない量を目安にすると良いです。

ここでひとつ押さえておきたいポイントはワインを注ぐ量です。
ソムリエがいるフレンチレストランに行った時、ワインを少ししか注いでもらえず
「もっと注いでくれないかな」と思ったことありませんか?
あれはお店の人がケチだからではありません。(笑)
ワインを注ぎすぎてしまうと、ワイングラスをくるくる回して香りを広げることができなくなるためです。

薄手である

良いワイングラスはとても薄いクリスタルガラスです。

これはグラスが口に触れた時に、より繊細にワインを味わうことができるからです。

ただグラスが薄い分、洗う時など取り扱いには注意が必要です。

いちご

酔っ払って洗い物して、お気に入りのワイングラスをいくつ割ったことか。。

口が広いグラスに注ぐと香りがしない

ソーダガラスのグラスに白ワインを入れて飲んでみました

行きつけのイタリアンワイン専門店で飲んだワインが美味しかったので、ボトルで買ってきて家で飲みました。

普段はワイングラスを使っていますが、上記の写真のグラスに白ワインを入れて飲んでみました。

本当ならばグレープフルーツや青リンゴのような爽やかな香りが楽しめるはずが…

ピノきち

びっくりするくらい香りがしないんですけど。

それもそのはず、口が広がったグラスでは香りを集めることができず

せっかくのぶどう特有の香りや熟成の香りを楽しむことができません。

飲み比べたグラス4種類とプラスチックカップ

わたしが通ってるアカデミーデュヴァンのStep-1という初心者向け講座の中で、

グラスとデキャンタの魔法」という講座があります。

その講座の中で写真一番左のプラスチックカップにワインを注いで香りをかいでみました。

こちらもわたしの家のグラス同様、全くといっていいほど香りがしませんでした。

ここでもグラスの形はワインの香りを引き出すのに大切な要素であることを痛感しました。

このあと4つのグラスはどのような味わいだったか解説していきます。

ワインのタイプに合ったグラスを選ぶ

まずは舌の味覚を感じる部分を把握しておきましょう。

その前提でグラスの形によってワインがどのように舌の上を通っていくのか見ていきましょう。

ワイングラスの形によって、舌の通り道が変わってきます。

ではグラスごとに解説していきます。

さっぱり辛口白ワイン用グラス

リーデル(RIESLING GRAND CRU)

ワインが舌の真ん中を直線的に通るグラスです。

ぶどうの品種ではリースリングやソービニヨン・ブランが合います。

リースリングを口がひろがっているプラスチックカップで飲んでみましたが、酸味とアルコール感が悪目立ちしてしまいぜんぜん美味しく感じられませんでした。

そもそもリースリングやソーヴィニヨン・ブランってなんだっけ、という方は品種について解説した記事をどうぞ。

こってりまろやかな辛口白ワイン用グラス

リーデル(OAKED CHARDONNAY)

ワインが幅広くひろがっていくグラスで、柔らかな酸味を感じやすくなります。

樽を使ったシャルドネに合います。

酸味が豊かな赤ワイン用グラス

リーデル(OLD WORLD PINOT NOIR)

先ほどのさっぱり辛口白ワイン用グラス(RIESLING GRAND CRU)より、舌先にやや広めに入ることで豊かな酸味を感じる。

ボウルが大きいので華やかな香りを感じることができます。

ピノ・ノワールやガメイ、ネッビオーロに合います。

ピノ・ノワールってなんだっけという方は品種について解説した記事をどうぞ。

渋みがしっかりした赤ワイン用グラス

リーデル(CABERNET/MERLOT)

こってりまろやか辛口ワイン用グラス(OAKED CHARDONNAY)よりもすぼまった形なので、こってりまろやか辛口ワイン用グラスほど舌で広がらない。

ボウルが大きいので複雑で芳醇な香りを感じることができます。

カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロに適したグラスです。

おすすめのワイングラスメーカー厳選3選

ソムリエのわたしがおすすめするグラスメーカーを厳選して3社ご紹介します。

ワイングラスと言えば「リーデル」

出典:RUEDEL公式HP

創業256年の歴史がある老舗ブランド。

カジュアルライン、スタンダードライン、最高級ラインと3つの段階があり

140種類以上のグラスがあります。

ワインを始めたばかりの方はまずは記事の中で紹介した4種類に加え、シャンパン用のグラスを揃えるとよいです。

もしくは自分の好きな品種に合わせて一つでも持っておくと、家でのワインを楽しめますよ。

ホントは教えたくない「ショット・ツヴィーゼル」

出典:ショット・ツヴィーゼル公式HP

世界120カ国の高級ホテルやレストランで使われてるグラスです。

耐久性にすぐれているので、振動がある飛行機や豪華客船でも使われています。

いちご

形が美しく、特別感があるので一番のお気に入りです。

つうは「木村硝子店」のワイングラス

出典:木村硝子店

60年の歴史を持ち、極うすのビールグラスは関西の割烹や料亭で使われてきました。

非常に繊細で品があるグラス。

極うすなので軽く、持っただけで優雅な気分になれます。

品質にこだわっているレストランほど木村硝子店のグラスを使っているという印象です。

全部のグラスを揃えるのは大変だと思いますので、好きな品種のグラスだけでも持っておくと

いつものワインがより美味しく感じますよ。ぜひ試してみてください!

適切なワイングラスで美味しく飲もう

この記事ではワインを美味しく飲むためのグラス選びについてお伝えしました。

  • ワイングラスは香りや味を楽しむためにふくらみがある形を選ぶ。
  • ワインのタイプによってグラスを分けるとより美味しく飲める。
  • 王道のグラスメーカーを知って、好みのグラスを探してみる。

わたしが通っているワインスクール「アカデミーデュヴァン」ではStep-1でグラスの講座があります。

そしてリーデルのグラスを3つお持ち帰りできます!(2021年9月現在 変更することもあるので、ご了承ください)

興味がある方は公式ホームページをご覧ください。

\ 3種の高級ワインが飲める無料体験実施中 /

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この記事を書いた人

J.S.A.認定シニアソムリエ。ワインについてもっと学ぶこと、旅行、ドライブに情熱を注ぎ、世界が提供するものを探求するのが大好きです。ワインは初心者にとって敷居が高いものだと理解しているので、ワインを楽しみ始めたばかりの人たちのために、わかりやすいワイン情報を伝えたいと思います。一緒にグラスを傾けて、ワインの世界を楽しみましょう。

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