【初心者向け】ブルゴーニュワインを選ぶ3つの秘訣

こんにちは、ソムリエのいちごです。

ブルゴーニュワインは、フランスのワインの中でも特に高い品質と評価を受けています。

しかし、その品質に反して、選ぶ際には非常に複雑であると言われています。

なぜなら、ブルゴーニュワインは生産地域ごとに味わいや特徴が異なり、生産者によっても品質や価格が大きく異なるからです。

そこでこの記事では、ブルゴーニュワインを選ぶ際のポイントとして以下の内容を解説しています。

  • ブルゴーニュの生産地域
  • 格付けについて
  • ブルゴーニュのぶどう品種

自分の好みのワインを見つけるためには、まずその特徴を理解する必要があります。

ぜひこの記事を読んでから自分に合うワインを探してみてください。

この記事を書いた人

社会人7年目のときに「田崎真也ワインサロン」でソムリエ対策講座を受講。

2002年 ソムリエ資格取得
2005年 シニアソムリエ資格取得

現在アカデミー・デュ・ヴァンの受講生。知識をブラッシュアップしつつ、ワインを学びたい人向けにこのサイトを運営。

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ブルゴーニュワインの生産地域を知る

ブルゴーニュワインを選ぶ上でまず大切なのは、産地について理解することです。

ブルゴーニュ地方は大小様々な区画に分かれ、異なる特徴を持ったワインが生産されています。

そのためブルゴーニュワインを選ぶ際は、どのエリアが好みかを把握することが必要です。

例えば、シャブリ地方はシャルドネ種を使った辛口の白ワインが有名で

中でもグランクリュと呼ばれる最高級ワインが多く生産されます。

一方、コート・ド・ニュイ地方はピノ・ノワール種を使った赤ワインが有名で

世界でも有数の高級ワイン産地として知られています。

シャブリ

ブルゴーニュ地方の最北端にあり、シャルドネから辛口の白ワインを生産しています。

AOCは次の4つです。

・シャブリ・グランクリュ
・シャブリ・プルミエ・クリュ
・シャブリ
・プティ・シャブリ

ピノきち

シャブリはワインショップでもよく見かけるよ。

コート・ドール

コート・ドールは「黄金の丘」という意味で、さらに2つに分かれており

北半分がコート・ド・ニュイ、南半分がコート・ド・ボーヌです。

いちご

世界で最も有名で高価なワイン「ロマネ・コンティ」の畑はコート・ド・ニュイにあります。

コート・シャロネーズ

コート・シャロネーズはコート・ドール地区の南に位置しており、シャルドネやピノ・ノワールのワインが生産されています。

比較的カジュアルなワインが多い地域です。

マコネ

マコネ地区ではほとんどが白ワインを生産しており、ぶどう品種はシャルドネです。

「マコン・ヴィラージュ」というAOCワインが有名で多量に造られています。

高級ワインとしては「プイィ・フュイッセ」という村名のワインがあります。

ボジョレー

ボジョレー地区で造られるボジョレーヌーボーはワインを始めたばかりの人でも聞いたことがあると思います。

この地区のワインは大半がガメイというぶどう品種から造られる赤ワインです。

AOCは次の4つがあります。

・クリュ・デュ・ボージョレー
・ボージョレー・ヴィラージュ
・ボージョレー・シュペリュール
・ボージョレー

ブルゴーニュの格付け

ブルゴーニュには80を超えるAOCがあります。

(AOCについてよくわからない方は「【初心者向け】フランスのAOCワイン、最高品質を保証する秘密」の記事をごらんください)

そして特級畑のAOCワインから地方名のAOCワインまで5段階のランクがあります。

範囲が狭くなるほど高級で品質の高いワインといえます。

特級畑(Grands Crus)

ブルゴーニュの中で最高峰の畑で、コート・ドール地区で32、シャブリ地区で1つ認定れています。

例えば「ロマネ・コンティ」が代表的な特級畑です。

そのほか「ラ・ターシュ」や「コルトン・シャルルマーニュ」などの特級畑があります。

一級畑(Premiers Crus)

特級畑の次に優れている畑が一級畑、いわゆるプルミエクリュです。

ワインのラベルには「村名+畑名」で表示されています。

例えば「ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・サン・ジャック」のような表記です。

村名のAOCワイン

コート・ドール地区では約30ほどの村が認定されています。

よく耳にするのは「ムルソー」や「シャサーニュ・モンラッシェ」あたりの村名でしょうか。

地区名のAOCワインと地方名のAOCワイン

畑名や村名では認定せず名乗れませんが、マコンやボジョレーのように地区名のAOCワインや

もっと広い範囲でブルゴーニュと名乗るAOCワインなどがあります。

プラミッドでは底辺でもAOCワインですので、品質が悪いわけではありません。

ぶどう品種

ブルゴーニュではボルドーのように複数のぶどうを混ぜて造るのではなく

単一のぶどう品種でワインを造ることが特徴です。

シャルドネ

シャルドネはブルゴーニュを代表するぶどう品種で、比較的栽培しやすい品種でもあります。

ブルゴーニュ地方はわりと冷涼な地域なので、シャルドネを使った繊細な白ワインが出来上がります。

いちご

カリフォルニアやオーストラリアなど温かい地域のシャルドネと比べると違いがよくわかります。

アリゴテ

アリゴテは個性がないことが個性です。

シャルドネを造れない土壌で少しだけ栽培されています。

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ピノ・ノワール

ピノ・ノワールはシャルドネと対照的に病気になりやすく、もっとも育てにくいぶどう品種です。

ブルゴーニュで生産されるピノ・ノワールを使ったワインは数も少なく高級なため希少価値が高いのです。

ガメイ

ガメイを使った赤ワインは比較的軽めのワインです。

日本はボージョレ・ヌーボーの解禁日が世界でもっとも早いため、このガメイを使用したワインを飲んだことがある人も多いでしょう。

まとめ

ブルゴーニュで造られるワインはワイン愛好家の中でも長く親しまれています。

特級畑で造られるワインはお値段も結構高いので、ぜひ特別な日に友達や家族と楽しんでください。

この記事を参考に好みのワインに出会えるお手伝いができたら幸いです。

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この記事を書いた人

J.S.A.認定シニアソムリエ。ワインについてもっと学ぶこと、旅行、ドライブに情熱を注ぎ、世界が提供するものを探求するのが大好きです。ワインは初心者にとって敷居が高いものだと理解しているので、ワインを楽しみ始めたばかりの人たちのために、わかりやすいワイン情報を伝えたいと思います。一緒にグラスを傾けて、ワインの世界を楽しみましょう。

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