【イタリアワイン】DOCGとは?スーパータスカンとどっちが美味しい?

こんにちは、ソムリエのいちごです。

ピノきち

・イタリアワインのボトルに書いてある、DOCGってどういう意味?
・スーパータスカンってなんだろう?

と思ったことはありませんか?

この記事ではワインに興味を持ち始めたあなたのために

  • イタリアワインの格付け、DOCGやDOCについて
  • スーパータスカンについて
  • イタリアのぶどう品種

についてお伝えします。

ちょっとしたポイントを知っておくと、ワインを買う時やイタリアンレストランに行った時に
ワインを選ぶのが楽しくなりますよ。

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イタリアワインを知る上でのポイント

イタリアの概要
・北緯37~47度
・全ての州(20州)でワインを生産している
生産量がここのところ世界第1位(白:46.7%、赤:53.3%)

イタリアのワイン法


イタリアのワイン法(原産地呼称)は1963年制定にされました。

原産地呼称制度というのは、簡単にいうとルールが厳しく定められているワインのことです。

イタリアの格付けは2009年より3段階のカテゴリーに分かれています。(2009年より前は4段階でした)

お店にならぶワインを見てみると、改正後に必ずDOPと表記しなければならないわけではないので
かつての分類であるDOCGやDOCと表記されたワインが現在も多くあります。
DOCGの生産者からみると「なんでDOCと一緒にされるんだ。」と思っている生産者もいるようです。
現在は従来のDOCG、DOCラベルと新表記のDOPが混在して流通しています。

D.O.C.G.

D.O.C.G.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ / Denominazione di Origine Controllata e Garantita)といいます。

DOCGワインは生産地、ぶどう品種、栽培方法、醸造方法最低アルコール度数など、さまざまな条件を満たして認可されたワインです。申請の前に少なくとも5年間DOCに属していなければならないという規定があります。

DOCGは76銘柄あります。(2019年8月現在)

レストランなどでよく見かけるDOCGワインを少しあげてみましょう。(いちご調べ)

産地銘柄
トスカーナ州キャンティ
ピエモンテ州アスティ
ピエモンテ州バローロ
ピエモンテ州バルバレスコ
ヴェネト州ソアーヴェ スペリオーレ
ラツィオ州フラスカーティ スペリオーレ
サルデーニャ州ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ

どうですか、知ってる銘柄はありましたか?

D.O.C.

D.O.C.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ / Denominazione di Origine Controllata)です。

DOCGと同じく生産地、栽培方法、ぶどう品種、最大収穫量、最低アルコール度数、などの条件を満たしていなければDOCと名乗ることはできません。

現在DOCは330以上の銘柄があります。

いちご

わたしがソムリエ資格を取った2002年(約20年前)はDOCは100銘柄くらいでした。いまは3倍に増えてるから、全部の銘柄を覚えるのは至難の業!だいぶ増えました。

I.G.P(旧表記はI.G.T)

I.G.Pは生産地、ぶどう品種が限定されているワインです。

VINO

VINOはいわゆるテーブルワインです。

VINOはEUで認められたぶどう品種、アルコール度数9%という基準以外は特別なルールはなし。
もっとも生産量が多いワインです。

低い等級から出世したワイン「スーパータスカン」

トスカーナのワイン畑

スーパータスカンは1970年代に誕生しました。

上記に書いたように、DOCGやDOCは規定が厳しく、使うぶどう品種はイタリア固有のものでなければならないというルールでした。

そのためカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種でつくられたワインはVdTのランクに位置付けられました。

そのような中で自由な発想で規定にしばられず、イタリア固有の品種ではなく、国際品種でワインをつくったよー

というのが「スーパータスカン」です。

一般的には格付けが高いDOCGやDOCのほうが良いワイン=美味しいワインというように思いがちですが

スーパータスカンに関しては例外で、IGTやVINOのような低い格付けでも値段も高額で美味しいワイン

それがスーパータスカンと呼ばれるワインです。

ではスーパータスカンの中で有名な銘柄を2つご紹介します。

サッシカイア

フランスメドックの5大シャトーのひとつであるシャトー•ラフィット・ロートシルトから

カベルネ・ソーヴィニヨンの苗木をもらい、トスカーナで造られたワインが「サッシカイア」です。

サッシカイアはティレニア海に近いボルゲリというところでつくられていますが

ボルゲリの地がカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適していたため、

高品質なワインの生産に至ったのですね!

ティニャネッロ

イタリアワイン界の名門であるアンティノリ家がキャンティ地区で手がけたワインが「ティニャネッロ」です。

イタリアの土着品種であるサンジョベーゼに外来品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドして造られました。

ティニャネッロはキャンティの地で作っていますが、規定外なのでキャンティとは名乗れませんが

高い評価を受けスーパータスカンとして有名になりました。

イタリアの代表的なぶどう品種4選

この記事では代表的なイタリアのぶどう品種を白2種類、赤2種類ご紹介します。

品種の特徴を知って自分の好みに合ったワインを選んでみましょう。

トレッビアーノ(白)

トレッビアーノは有名な銘柄「ソアベ」の主要品種です。

比較的リーズナブルなワインが多いので、デイリーワインとしておすすめです。

フレッシュ&フルーティーな品種で長期熟成には向いていません。

フランスでは「ユニ・ブラン」と呼ばれています。

カタラット(白)

カタラットはシチリア州の土着品種です。

酒精強化ワインの「マルサラ」にも使われています。

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サンジョベーゼ(赤)

イタリアでもっとも生産量の多いぶどう品種です。

トスカーナ州のDOCGであるキャンティはサンジョベーゼ主体のワインです。

ネッビオーロ(赤)

有名なDOCGの銘柄であるバローロ、バルバレスコにはこのネッビオーロが使われています。

長期熟成に向いている品種です。

イタリアワインには魅力がいっぱい

イタリアワインについて理解は少し深まりましたか?

  • イタリアワインの格付けについて
  • スーパータスカンとは
  • イタリアの代表的な品種

についてお伝えしました。

フランスが伝統を重んじているのに対し、イタリアワインは格付けがありつつも

自由な雰囲気がイタリアの国民性をあらわしているような気がしてわたしはとても親しみが持てます!

格付けが高いDOCGはもちろん美味しいですし、低い格付けでもスーパータスカンのように

美味しくて人気があるワインもありますしね!

飲み比べてみてあなたの好みのワインを見つけてみてください。

この記事を読んで本格的に学んでみたい方には

わたしが通っているワインスクールアカデミーデュバンではイタリアワイン専門の講座もあります。

いちご

テイスティングにサッシカイアが出てきたこともありますよ。

興味があれば無料体験講座にぜひ足を運んでみてください。

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この記事を書いた人

J.S.A.認定シニアソムリエ。ワインについてもっと学ぶこと、旅行、ドライブに情熱を注ぎ、世界が提供するものを探求するのが大好きです。ワインは初心者にとって敷居が高いものだと理解しているので、ワインを楽しみ始めたばかりの人たちのために、わかりやすいワイン情報を伝えたいと思います。一緒にグラスを傾けて、ワインの世界を楽しみましょう。

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