こんにちは、ソムリエのいちごです。
中国で有名なお酒といえば「白酒」ですが、ここでは中国のワイン事情についてお伝えします。
近年急成長している中国のワイン。
もしかしたら近い将来のソムリエ試験に出ることもあるかもしれません。
ではさっそく見ていきましょう!
社会人7年目のときに「田崎真也ワインサロン」でソムリエ対策講座を受講。
2002年 ソムリエ資格取得
2005年 シニアソムリエ資格取得
現在アカデミー・デュ・ヴァンの受講生。知識をブラッシュアップしつつ、ワインを学びたい人向けにこのサイトを運営。
中国ワインの概要
中国のワイン生産量は世界第6位です。(2018)
ワイン消費量は世界第7位です。(2021)ちなみにワイン消費量で一番多い国はアメリカです。
ワイン王国のフランス、イタリア、ドイツなどに次いで中国が7位につけているのは日本の17位に比べると
意外と中国でワインが飲まれているんだなという印象です。
中国では黒ぶどうの栽培が9割で、白ぶどうより圧倒的に多いです。
主な品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローです。中国特有の品種は後述します。
主な産地
山東省煙台
シャトーラフィットが中国で生産したワイン「エンダイ」という高級ワインがあります。
山東省のほかに雲南省、新疆(しんきょう)ウイグル地区、寧夏回族自治区の4つの地域がおもな産地です。
中国のワイン生産会社トップ5
張裕(チャンユー)
1892年に設立。古い歴史あるワイナリーです。
また1958年に張裕(チャンユー)ワイン製造大学を設立。中国のワイン産業のために多くの才能を訓練しました。
外国の優秀なワインメーカーを雇用し続け、外国のワインメーカーと協力し、国際的なワイン製造技術を学び、品質の高いワインを造り出しています。
長城(チョウジョウ)
1978年、東経115度の河北省沙城のサンガン川流域に隣接する土地が、中国で最初のワイン研究拠点となりました。
北緯40度の黄金ブドウ栽培地帯の周りにある万里の長城には、沙城淮湖盆地生産地域、寧夏回族自治区山岳生産地域、秦皇島自治山生産地域、ペングレイ海岸生産地域、新疆生産地域をカバーする5つの生産地域があります。
万里の長城桑干(サンガン)ワイナリー、万里の長城華夏ワイナリー、万里の長城タレントワイナリーなどの国内ワイナリーがあります。
長城桑干(サンガン)ワイナリーは1979年に誕生。その年、同社は中国で国際基準の技術で白ワインを生産し中国における新たなワイナリーの歴史を開きました。
2008年、長城葡萄酒有限公司は北京オリンピックの単独サプライヤーとなり、「超越2008」と名付けられた限定収蔵版ワインはスイス・ローザンヌ博物館に永久収蔵されました。
ドライレッド、ドライホワイト、スパークリングワインが中国ではよく知られている。
王朝 王朝酒业
天津を本拠地におくワインメーカー。
王朝は、カベルネソーヴィニヨンや中国のブドウ園で栽培された他の有名なブドウを使用し王朝の有名な辛口赤ワインを生産しています。
王朝の辛口赤ワインは深紅色で、透明感があり、香り高く豊かなカベルネ・ソーヴィニヨンの風味を醸し出しています。
王朝の辛口赤ワインは、グループで最も売れている製品です。
日本ではまだあまり見かけなので、手に入り次第写真を掲載します。
ドラゴンエンブレム 龙徽葡萄酒 DRAGONSEAL
北京龍慧醸造株式会社は1910年に設立されました。
龙徽の製品は北京と中国の主要都市をカバーしており、その製品はフランス、ベルギー、米国、日本、ミャンマーを含む30以上の国と地域に輸出されています。
ヴェイロン 威龙葡萄酒
1982年に設立、オーガニックワインに力を入れている会社です。
農薬を使わない赤、白有機ワインを造っています。
オーストラリアにもぶどう園を持ち、世界に通用するワインの生産に励んでいます。
中国ワインのぶどう品種
前述で中国で栽培している品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローということはお伝えしました。
この2つはヨーロッパの品種なので、特徴を知りたい方は【赤ワイン】製造方法とぶどう品種4選を図解でわかりやすく解説の記事をご覧ください。
ここでは中国固有の品種について説明します。
蛇龍珠
蛇龍珠(シャーロンジュー):中国語表記では蛇龙珠。日本語でスネークドラゴンボールと呼ばれます。
香りはカシス、ラズベリー、レッドベリー、コショウ、ピーマン、ハーブ、マッシュルームなど。
ドラゴンアイ(白)
ドラゴンアイはシャルドネやリースリングなどの国際品種に次いで、多く栽培されています。
果皮は薄紫色で薄く甘い香りのゲヴェルツトラミネールと似ているワインになります。
まだまだ未知の世界 中国ワイン
日本では中国ワインはまだまだ出回っていない印象ですが、今後中国産のワインが多く見かけられる日がくるかもしれません。
わたしも情報をチェックして、新しい情報がありましたらこのページを更新していきます。
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